発達障害の
子どものための
食事作りとは
ストーリー
2005年生まれの長女。離乳食は、苦労なく進めることができました。 しかし、離乳食から普通食になった頃から、、、食べなくなります。ご飯に、決まったふりかけだけ。または、うどんは、素うどんだけ、、、。新しい食品は、頑として受け入れない。幼稚園のお弁当は、本人の希望で、3年間、ほぼ同じ内容。遠足など行事の時でさえ、同じ内容を要求されました。
発達障害かどうかについては、限りなく近いけれど大丈夫かな、くらいでした。年長になり、他の子との差を目の当たりにする機会が増え、市の発達相談に行くことに。発達検査があり、医師ではないので診断はありませんでしたが、発達に凸凹があるということがわかりました。
食へのこだわりは、幼稚園時代、相当なものでした。偏食という、一般的な言葉では説明できない何かがある。「ママの作る料理より、インスタントラーメンのほうがおいしい!」と言われた時は、私の子育てが間違っていたのかと大変落ち込みました。自分を全否定されたようで食のプロとしてのプライドが、崩れていきました。
「このままを受け入れないと、私という人間が保てなくなる。」それからは、何年も、とくに取り組みはせず。娘は好きなものを食べていました。
2年前に、フリーの管理栄養士として活動を始め、ブログで発信するようになりました。発達障害の子どものに良い食事、自閉症の偏食について研究しはじめ、娘の「食のこだわり」がよくわかってきました。今でも、極端な偏食はかわりませんが、成長とともに、少しずつ食べることのできる食品が増えてきています。
ただ、将来を見据えて、「このままでよいのか」「ゆっくりでいいから、改善の糸口はないか」「病気にならないでほしい」という思いが、出てきました。
わずかな希望を胸に、「発達障害の子どものための食事作り」を、まずは家族から、自分から、はじめました。娘が食べる食べないは別として。。。
それは、家族の食を調えるきっかけになりました。なによりも、私自身の体調から、変わってきました。主人も、健康診断の数値がよくなって、メタボ注意報だった体重も減ってきました。息子も、私の作る料理を「おいしい」と食べてくれるようになりました。あとは、娘。ここは、ゆっくり見守っていきたいと思っています。すでに家族に変化があったので、娘にも変化が必ずあると確信しています。
そして、少しでも同じようにお悩みのご家族の皆様のお役にたてればと、このサイトを立ち上げました。
どうぞご利用くださいませ。
管理者:小林浩子
数年前の子どもたちと私
~ 自閉症児の偏食とは ~
自閉症児の偏食は、一般の子どもの「食の偏り」とは原因が異なります。
音、匂い、味、触覚、温度などの感覚の過敏さ・五感の感じ方の特異性などが、深く関わっています。
ある市販の食品のあるメーカーだけを好んで、それしか受け付けないことがよくあります。
神奈川県子ども医療センター栄養サポートチームでは、このような偏食を、「摂食行動障害」と名付けていました。(摂食・嚥下障害を摂食機能障害と名付けていました。)
「自閉症児に当てはまることが、一般のお子さんに当てはまらない場合が多いです。一般の子どもに正しいことが、自閉症児に正しい訳ではありません。」
by 神奈川県子ども医療センター 田上Dr.
一般の子どもの場合、年齢が低く経験がないために、食の偏りがでてきて、「うちの子どもは偏食だ」と親を悩ます時期がありますが、ほとんどが誤解で終わります。
年齢や経験を重ねることによって、改善される場合がほとんどです。(個人差のあることですが)
詳しくは、こちらをご覧ください。
~ 発達障害の子どものための食事療法とは~
食事療法とは、発達障害の根本的原因を、栄養素の増減で確認し、調整していく治療法・改善法です。
大きく2つに分けられます。
・検査に基づいて栄養素の増減を確認し、調整治療していく栄養療法 ← 医師
・食事療法で、症状の改善を試みる方法 ← 医師以外
検査結果から判断するのは医師ですが、日本では、積極的に治療に関わっている医師は少数です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
最近は、もっといろいろな本が出ています。